製作コース
修理コース
木材の性質は均一でなく様々。【ヴァイオリン製作】では木によって削り方を変える、そうすることにより音響・美観が全く変わります。ヴァイオリン製作は伝統的な手法と共に<ものづくり>の醍醐味が今なお残る分野。よいものをつくり、またそれを丁寧に修理して使えば400年以上音を奏でられる楽器。ヴァイオリン職人はものづくりの喜びを味わえる現代では稀有な職業かもしれません。
音楽を奏でる器を自らの手で一から作り出す。現代社会で失われつつあるシンプルな営みを通して、人の根源的欲求が満たされる非常に魅力的な世界であると言えます。
120もの複雑な工程を経て作られる、木工の芸術品ヴァイオリン。
多くの困難を経て完成した楽器が最初に音を奏でる時の感動は他で得られるものではありません。
また何百年も前に作られた楽器が第一線の演奏現場で使用されている、それがヴァイオリンの魅力でもあります。
良質な修理をすればずっと良い音を奏でる状態を維持できる。その修理作業を担うのもヴァイオリン職人の仕事です。
製作~数百年前の楽器修理、調整に至るまで、楽器のあらゆる場面に関われる楽器技術の仕事はヴァイオリン職人以外になかなかありません。
分類 | 学科目名 | 学科概要 | |
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必須 | 実技 | > 実技レッスン一覧から選択してください | ワンツーワン方式で行う楽器の実技レッスン 受講生の目的に適した指導講師が各自のレベルや志向に合わせて指導します。 将来の資格取得や目標を見据えた楽器を履修してください。 |
科目 | ヴァイオリン製作・リペア実習 | 擦弦楽器の製作および修理調整技術を学びます。 | |
選択 | 科目 | オープンシラバス - 自分が好きで学びたいことを全授業の中から選択 > オープンシラバスの詳細 |
就学にかかる費用(入学金、授業料など)および生活にかかる費用の負担が大きく軽減できるのが特徴です。
当キャンパスのある加美町は住まいの賃料なども安く、学校提携のアパートも御用意しています(月:¥30000)。
さらに町の学生に対するバックアップ体制も充実しており、加美町へ住民票を移してくださった学生に対し年間¥60,000の家賃補助もあります。
通学にもスクールバスによる送迎があり、費用がかかりません。
生活費を軽減した分を、技術者として今後必要な作業道具の買い足しに充てることも出来ます。
ヴァイオリン製作・リペア実習
安冨 成巳
新潟大学農学部で木材・森林等について学ぶ。新潟大学管弦楽団に在籍。卒業後、国立音楽院ヴァイオリン製作科に入学。弦楽器技術の基礎について学ぶ。同校卒業後、渡伊。クレモナのイタリア国立ヴァイオリン製作学校に編入。楽器修復コースに進学。クレモナにて製作を A.Voltini、A.Sperzagaに、修理調整をA.VoltiniおよびC.Amighettiに、ニスをMassimo Ardoriに、弓の調整をE.Slavieroに、ニスリタッチ技術をAmdrea Ortona に学ぶ。約5年のイタリアでの活動の後、帰国。帰国後、山形市にて工房を独立開業。演奏を山形交響楽団コンサートマスター・犬伏亜里氏に師事。2019年には自らを演奏者として製作楽器を用いたコンサートを催し好評を博す。演奏技術を活かした楽器の音調整に特に力を入れている。
学科説明・製作体験を随時開催中です!
「ヴァイオリンの世界とヴァイオリン職人の仕事」と題して、入学に興味のある方に常時体験講義を行っています。
ご希望の日時を下記連絡先へご連絡ください。