音楽は人間の心と体に直接的に強く訴える力を持っており、その美しいハーモニーやリズムが人間の生きるリズムと深く関わっています。音楽療法は、音楽を媒体に音楽の持つ心理的効果と身体的効果を使って、すべての年代に適応できる療法です。障がいについての理解、様々な状況や病理の知識、状況に応じた対象者(クライアント)との接し方を学びます。
音楽療法士は、まだ国家資格になっていないので民間資格として国立音楽院認定の音楽療法士を輩出しております。 資格取得がゴールではなく、取得後学んだことを仕事(現場)に活かして頂くことが最大の目標です。 東京校の実績を踏まえ、東北地方でも音楽療法の現場を増やし、音楽療法士として社会で活躍できる環境を作ることが国立音楽院の使命だと感じております。
国立音楽院・音楽療法士の認定資格を取得する為には、必要科目を習得すると共に現場実習に出る事が必須となります。 必要科目は音楽療法・関連科目です。その他に現場実習に出て現場の経験を積むことで、音楽療法士としてより必要な要素を学んで頂けます。このように現場を重視した内容を突きつめます。
楽典やソルフェージュなど音楽基礎理論をおさえながらコードも学び、即興演奏に備えます。 音楽療法の現場では、音符を追いかけてピアノを弾くだけではなく、クライエントの動きに合わせた伴奏や、抽象的なイメージを音にする技術も必要になります。 また、現場によってはその場のリクエストに答えたり、移調したりと絶対的に即興を要します。 音楽療法の授業は、60分のプログラム作りがメインになりますので、その他のピアノ演奏や打楽器の使用方法・歌などは選択授業の中から選んで自分に必要な学びを組み合わせることが出来ます。
音楽療法を2年間勉強した上で専門の領域を掘り下げ、宮城キャンパスに程近い現場開設の拡大など、ひとりでも多くの方々に音楽療法を実際に感じて頂ける場所作りに寄与する活動も企画・開催してもらいます。
分類 | 学科目名 | 学科概要 | |
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必須 | 実技 | > 実技レッスン一覧から選択してください | ワンツーワン方式で行う楽器の実技レッスン 受講生の目的に適した指導講師が各自のレベルや志向に合わせて指導します。 将来の資格取得や目標を見据えた楽器を履修してください。 |
科目 | 音楽療法実習 | 伝統ある音楽療法の修得。実技重視の少人数制指導。 | |
選択 | 科目 | オープンシラバス - 自分が好きで学びたいことを全授業の中から選択 > オープンシラバスの詳細 |
国立音楽院が掲げる「音楽と福祉」は今、非常に大きな広がりを秘めたテーマです。時代に先駆けて展開してきた「幼児リトミック」のノウハウを応用して開発した「若返りリトミック®」は、介護予防に有効な音楽療法として注目されています。高齢化が進むなか、「音楽と福祉」に携わる人材のニーズはますます増えると思われます。好きな音楽を通して心を通わせ、喜びを届ける…一生続けられる実り豊かな仕事です。
※若返りリトミック®は、国立音楽院の商標登録です。