2026/02/10

仙台で音楽療法士としてご活躍され、宮城キャンパス・音楽療法学科でもご指導くださっている
山田淑子(やまだよしこ)先生。
先生は国立音楽院卒業生でもあります。
今回は、先生が「音楽療法を学びたいと思われたきっかけ」を中心にインタビューをいたしました。
3月に行われる学校説明会での [音楽療法講座] に関するお知らせもございます。(※オンライン参加可能)
是非ご覧ください!
「先生が音楽療法に触れたきっかけは?」
「普段のお仕事は?」
そんな問いに、仙台で日々音楽療法の現場に立たれる音楽療法士・山田淑子先生にお答えいただきました。
また、
■2月15日(日)13:00~ (仙台 ブラウ会議室)
■3月1日(日)13:00~ (国立音楽院宮城キャンパス)
にて開催される、国立音楽院宮城キャンパス学校説明会の体験講座:音楽療法講義(※後述)で伝えたいことまで丁寧に語ってくださいました。
“楽器ができる/できない”の前に大切なこと。そこには、目の前の人を尊重し、関係を育てていく姿勢がありました。
山田淑子先生は、まだ宮城キャンパスの開校前に、社会人入学で国立音楽院(東京校)にご入学され、現在は仙台市を中心に音楽療法士としてご活躍される傍ら、国立音楽院宮城キャンパスでも音楽療法学科でご指導してくださっています。
<プロフィール>
ピアノを斎藤久子氏に師事。
現在、仙台市内でNPO法人「障がい児者の音楽教室」講師、
市民センターにて老壮大学講師を務める。子育て支援講座歴15年。
高齢者施設での音楽療法や、児童館や様々な施設、小中学校で音楽の楽しさを伝える活動をする。
また、ホテルやイベントでの演奏活動も行う。
学生時代に「ヤマハポピュラーソングコンテスト」で川上賞(特別賞)受賞。
国立音楽院認定音楽療法士、幼稚園教諭、中学校音楽教諭免許を保持。
日本音楽療法学会正会員。
山田淑子です。
仙台市内の高齢者施設(認知症対象)や、障がい児・者(自閉症・発達障害・身体・精神障がいの方)を対象に、音楽教室で音楽療法を行っています。
また、市民センター、児童館、町内会、子育て支援、社会福祉協議会などでも、音楽療法や音楽の楽しさを広める活動をしています。
知り合いを通して音楽演奏から少しずつ音楽療法につながり、今では音楽療法の依頼が増えてきています。
きっかけは、高齢者対象の病院でボランティア演奏に感じた感動となんとも言えない思いでした。
ピアノを弾きながら、なぜか自然と涙が溢れていました。
そこには、聴いてくださっている方々の楽しそうな笑顔、手拍子、歌声がありました。
そして「来てくれてありがとう!!頑張って弾いて!!」と、励ましの言葉が聞こえたような気がしたんです。
「頑張って弾かなくちゃ…」と、逆に皆様からパワーをいただきました。
その後、病院の方々から
「いつも無表情の人が笑顔になり、体を動かし手拍子をして、言葉を発せない人が声を出して口ずさんでいたのには驚きました。音楽の力は凄いですね!」
と言っていただいて。
この体験から「音楽の力で何かできないか」と思うようになり、音楽療法に辿り着きました。
■【学ぼうとする気持ち】
最初は「音楽療法とは何?」という疑問からでした。
でも、興味を持ち始め、惹かれて、もっと知りたくなって、気づけば関心が高まり、学びたい気持ちが増していました。
■【コミュニケーション能力】
そして授業では、音楽療法だけでなく心理学も学びました。
心理学を通して自分を知り、コミュニケーション能力の必要性を学び、相手の気持ちを汲み取る力をつけることの大切さを学びました。
音楽療法の理論や心理学を、楽しく分かりやすく教えてくださった恩師の皆様のおかげで、今の自分がいると実感しています。
高齢者施設と支援高校で実習をさせていただきました。
特に「大変」と感じたというより、今まで知らなかった様々な障がいを抱えたクライエントさんと、
どのようにコミュニケーションを取り、どんな言葉をかけるかで悩んだことが一番でした。
クライエントさんと一緒に共有する時間が、回を重ねるごとに私自身も楽しく感じられたり、嬉しい出来事があったりして、クライエントさんと私の間にとても良い関係が生まれていきました。
そして自分が「誰かのお役に立ちたい」という気持ちがあったから、乗り越えられたのだと思います。
私は、個人セッションとグループセッションを行っています。
どちらも対象者に合わせて、使用する曲目、使う楽器、身体活動の内容を考えています。
主に、
■ 心身の健康維持
■ 障がいの機能回復
■ 生活の質(QOL)向上
■ コミュニケーション促進
を目標にプログラムを作成し、実施しています。
実施後はフィードバックで振り返り、次回のセッションにつなげます。
個人セッションはセラピスト(私)一人。
グループセッションは、セラピスト+ピアノ担当+補助担当の3人の連携で行っています。
講座では、次の内容をお話しします。
1: 音楽療法とは?
2: 実践している場所と対象者・期待できることは?
3: 音楽療法とレクリエーションのちがいは?
4: 音楽療法士は何をするの?
そして、音楽療法を体験していただきます。
参加者のみなさんにはクライエント役になってもらい、
**「どう感じたか」「どんな気持ちになったか」**を実感していただけたらと思います。
そこから、音楽療法に興味を持っていただけるのではないかと思っています。
私はピアノ講師の経験があり(現在も)、教員免許なども取得していますが、
音楽の経験があってもなくても、色々な方法で音楽療法はできます。
音楽療法には決まりはありません。
だからこそ、基礎となるものを理解したうえで、「あなた自身の音楽療法」を見つけることが大事だと思います。
私が尊敬するのは日野原重明氏です。音楽療法の医学的・科学的認知を促進した方で、多くの本を出版されています。私も何冊か拝読し、学ばせていただいています。
また、桜林仁氏、加賀谷哲郎氏、村井靖児氏、日野原重明氏などの方々が、音楽療法の発展に寄与されてきたと伺っています。(参考まで)
音楽療法士 山田淑子
音楽療法は「うまく演奏すること」よりも、目の前の人の反応を受け取り、関係を築きながら、その人に合った方法を探していく営みなのだと、山田先生のお言葉から伝わってきました。
学校説明会の講座では、知識だけでなく“体験”を通して、音楽療法の入口に触れられる時間になりそうです。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
「音楽を仕事にする道」や「音楽療法の学び」に少しでも興味を持ってくださった方へ、学校説明会・体験講習のご案内です。見学・参加を通して、学びの雰囲気や将来の進路を具体的にイメージできる機会になると存じます。
国立音楽院では、「専門部」という1年間で集中して学ぶためのコースも設置されており、音楽療法学科やリトミック本科でも専門部コースが設けられています。
春から1年間集中して勉強してみたいという方も、ぜひお問い合わせください。
【 開催日程 】
2/15(日)13:00〜(仙台会場:ブラウ会議室)
3/1(日)13:00〜(国立音楽院 宮城キャンパス)
※3/1はオンライン視聴(学校説明会および音楽療法講座)も可能です。
【 体験講習(説明会と同時開催) 】
興味のある分野を、実際に体験しながら知ることができます。
管楽器リペア体験(2/15・3/1)
ピアノ調律体験(3/1)
ヴァイオリン製作体験(2/15)
音楽療法講座(2/15・3/1)※3/1オンライン視聴可能
高等部説明会(2/15・3/1) ほか
【 仙台会場(2/15)アクセス:ブラウ会議室 】
宮城県仙台市青葉区五橋1-1-58
仙台駅 南2番出口より徒歩5分/地下鉄南北線 五橋駅 北4番出口より徒歩6分
お車:仙台駅より約2分(専用駐車場なし/近隣コインパーキングをご利用ください)
▼ こちらをクリック ▼
お電話・メール・LINEでもお申込み頂けます。
TEL:0229-25-5461
MAIL:miyagicampus@kma.co.jp
LINE:@300gcybg
「まずは話を聞いてみたい」「雰囲気を見てみたい」という方も、ぜひお気軽に参加してみてください。
国立音楽院公式noteのご紹介
国立音楽院の内部を知ろう!
ホームページだけではイメージがしにくい
学院生の生活、イベントレポート
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ご紹介しています!
国立音楽院の音楽療法
<音楽療法×リトミック>の学び
についてもご紹介しています。